6日のニューヨーク市場では、米国政府が対メキシコ関税の発動を先送りにする可能性が報じられると、景気への悲観的な見方を受けたドル売りは後退し、ドル買いへと流れています。
ただ、6日にあった108円の大口のオプションが期日を迎えたため、ドルはどちらに動くのか気になるところではあります。
ECBは金利の据え置きを決定
ECBの政策金利決定会合では市場の予想通り政策金利の据え置きを決定したものの、金利据え置き期間を従来の2019年末から、2020年上半期まで延長する方針を決めました。
これを受け一時的にユーロは売られましたが、市場では他の中央銀行の流れに沿って利下げを示唆すると期待されていたため、利上げ時期が先送りに止まったことを受け、ユーロは反発しました。
ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、第一四半期のデータは予想より良かった、経済見通しについて大幅な悪化を全く見込んでいない、などと発言し、景気に楽観的な見方を示したこともユーロ買いの要因となりました。
ドルは5月の雇用統計の発表を前に買い控え姿勢が強まりそうではあります。
市場では積極的に買いに行くような相場ではないのですが、メキシコの関税問題などサプライズ的なニュースで一気に動き出すため、注意は必要です。
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