FOMC政策発表

19日に開催されたFOMCの定例会合で、金利の誘導目標を2.2%〜2/5%のレンジへ引き上げました。
今年は4回目の利上げで、市場の予想通りとなる結果になりました。
来年度の利上げ見通しは、前回予想された3回から2回へと減少しています。
最近の株価の下落を無視し、トランプ大統領からの圧力を感じさせない内容となりました。
金融当局は来年の利上げ回数予想を減らす事で引き締め休止が近づいている可能性を示唆しましたが、予想中央値では2020年には、なお1回の利上げを見込んでいます。
パウエル議長は声明文で、経済活動は力強いペースで拡大していると指摘、見通しに対するリスクはおおよそ均衡しているとしながらも、世界経済の軟化が及ぼす脅威に注意を促しました。
他にも、引き続き世界経済・金融情勢を注視し、経済見通しへの影響を精査すると記述されています。

FOMCの結果を受け、株価は下落へ

パウエル議長が会見でバランスシートを正常化する政策について、変更は想定しないと述べたことをうけ、株式市場は一段安となりました。
今回の利上げや前回のFOMCでの文言の今回の変更、金利予測の変更を総合的に判断すると、好調な景気は続いているようですが、将来の利上げ幅やペースをめぐり、慎重な姿勢を強めていることも示唆しています。
ドル円では、ハト派発言が予想されていたため下落が続いていましたが、内容的に予想よりもハト派ではなったことと、来年度1回の利上げの織り込みが2回に予想値が引き上げられたため、ドルの買い戻しの動きが見られました。
ただ、株式市場は引き続き下落を続けているため、このまま上昇が続くかと考えるのは微妙な気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です