FOMC年内最初の利上げ

本日早朝にアメリカでFOMCの会合が行われ、25bpの利上げを決定しました。
結果的には、年内利上げ見通しが3回に据え置かれたこと、ハト派的な発言内容でドル売りにつながりました。
もともと、3月のFOMCでの利上げはすでに織り込んでいたため、瞬間買上がりましたが、やはりトレンドの方向に売り圧が強くなって結局売られましたね。。
経済見通しでは、成長見通しが上方修正されましたが、インフレ見通しに関しては据え置きになりました。
来年度以降の見通しでは2019年2回から3回に、2020年では1回が2回に上がりましたが、とりあえずの暫定案みたいです
トレンドは相変わらずの105から107のレンジで動いているみたいです。経済的にもマイナスが多くドル売りの方向に動きそうですが、今回の利上げの後に、大規模なドルの引き上げが行われる懸念もあります。
韓国やタイなどの低金利新興国に預けていたお金を政策金利が上がったことにより、アメリカに預ける可能性が出てきたためです。
韓国でも問題になっており、資本流出を抑えるため、金利を上げなければ、韓国から外資がアメリカに流れ、利上げを行えば住宅ローンが破綻するなど韓国としては頭を抱えるような問題になってきています。
現在は金利と経済の綱引き状態のため、どちらにどう転ぶかしっかり見極めていきたいです。

今夜最大のイベントになりそうです…

トランプ政権は600億ドル規模の対中輸入関税の引き上げを発表、対米貿易黒字1000億ドルの削減を要求、中国側も何かしら動きをみせるようで、警戒が強まっています。
本日発表されたニュースでは中国による知的財産権侵害の証拠を確認したとして、中国に対する貿易制裁を命じる関税措置の発表を日本時間の本日25:30にするみたいで、年500億ドル規模の関税を適用する見通しですが、詳細な内容や規模など気になるところです。
とある経済番組で言ってましたが、世界経済のリスクは3つくらいあって、1つは利上げのペースや回数、1つは通商政策、そして、北朝鮮やイラン問題に代表される地政学リスクが通常言われているリスクですが、先週ティラーソン長官解任事件を筆頭にトランプ政権そのものがリスクじゃないかって言われていますが、まさにその通りな気がします…
今晩の相場も狭いレンジ内での動きですが、急に上昇したり、また下降したりする可能性が高いため、警戒が必要です。

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