26日の為替市場はNY時間に入ってドル安が再び優勢となる中、ドル円は106円割れを試す動きが見られます。
月末接近に伴うポジション調整も見られ、今週に入ってドル円は買い戻しが優勢となり、きのうは106円台半ばまで上昇していましたが、本日はその動きが一服している模様です。
市場は明日のFRB年次シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演を控えて様子見気分が続いています。
議長はこれまで通りにハト派姿勢を強調するものと見られますが、市場が注目している「枠組み見直し」について、具体的にどこまで踏み込むかは未知数です。
本日の市場はその結果待ちの雰囲気も強く感じます。
ハリケーンによる被害の懸念
米国でハリケーン「ローラ」が勢力を急拡大しており、メキシコ湾に上陸しそうな気配ですが、今年は例年よりもハリケーンが早く発生しています。
それは金価格下落や原油高、そして、ドル高を誘発する可能性が指摘されています。
本日もローラのカテゴリーが3から4に上がった事を受けて原油価格が上昇しました。
ユーロドルは買い戻しが優勢
ユーロドルは本日1.18ドル台に上昇。
米耐久財受注が強い内容だったこともあり、ユーロドルは朝方に1.17ドル台まで下落する場面が見られました。
しかし、下げの動きは続かず、1.18ドル台まで戻しています。
一部からはユーロの対ドルでのロングポジションは過剰に積み上がっているとの指摘も聞かれており、FRBが低金利を長期化させるとの思惑からユーロドルは買い気配を続けているが、パウエルFRB議長がここからさらにドル安を進めるような発言を行うかどうかは未知数だと考えられます。