対中関税問題、大統領選挙後まで先延ばし

本日の相場では、トランプ政権が発表した「米中貿易協議の第1段階合意にもかかわらず、米政府は対中関税を米大統領選挙後まで維持」との見解が伝わったことから、リスクオンのムードは縮小しました。
米中貿易協議は、今晩の会合で第1段階の合意に関し首脳が署名する予定で、足元は懸念の後退により円買いは抑制されています。
上値に積み上がっているストップロスの買いによる上振れを警戒しつつも、昨年5月以来の回復となった110円付近の値動きが続きそうで、合意第1段階でのポジティブなインパクトへの出尽くし感が生じる前に動きが失速気味となっています。

今夜は複数の米地区連銀総裁の講演や米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表を控えていて、株高などを支えに景況は底堅いものの、インフレは抑制されているといった内容からも新しい材料が出るまでは動きにくい相場にはなりそうです。

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