本日の為替相場、アメリカが中国を為替操作国から除外した好感もあり、ドル円はオプションがある110円の大台を一時突破しましたが乗せきれず下落しています。
好調なアメリカ経済に対し上昇しているドル円ですが、市場関係者の間ではトランプ大統領が大統領選を控えてドル高を容認するとは思えない。短期的には、ドル円は上値を試そうが、海外勢があれだけ買っても、110円突破にこれだけ苦労したところをみると、天井が近づいたとの印象が強いとの考え方も見られます。
現段階では2019年5月につけた110.5あたりが一つの目安として考えられていそうです。
本日はこの後、先日の講演でインフレ期待の持続的な下振れリスクに言及したウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言も予定されており、買いの流れが持続するかは不透明です。
基本的に、米現地15日午前11時半(日本時間16日午前1時半)の米中貿易合意・第1段階の署名調印まで、様子見姿勢で限定的な動意にとどまりやすい傾向にあるかもしれません。
ただ、昨年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票メンバーで、3回の利下げにいずれも反対したタカ派のジョージ米カンザスシティー連銀総裁の本日の講演が、米金利の上昇やドル買いを促す可能性は残されており、今後の動向に注目が集まります。
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