先行き不透明なイギリス

イギリスのタイムズ紙が、24日にメイ首相が早期辞任を表明すると報じました。
24日に与党・保守党の下院議員幹部と会談する予定で辞意を伝える見通しです。
6月末と期限を切って延長したブレグジット問題ですが、一旦延長して市場は楽観的なムードになっていましたが、結局何もきまらず、昨日の政権幹部の辞任から、メイ首相の辞任、英下院議長辞任など、先行きがどんどん不透明感を増していっています。

米JPモルガンは21日、イギリスがEUから合意なき離脱となる予想確率を15%から25%へと引き上げました。
メイ首相が退任した後、世論調査で人気の高い強硬離脱のジョンソン全外相が次の首相になりそうだと分析しました。
メイ首相が9月に退任の予想での確立のため、急な辞任となった今回、さらに確率は上がってそうです。

アイルランド国境問題、統一に向けた動きへ

イギリスのブレグジットでの混乱を横に、大きな問題の1つとなるアイルランドで、イギリス領である北アイルランドとEU残留を決めたアイルランドの統一に向けた動きがあるみたいです。
北アイルランドがイギリスを抜けてアイルランドと統一する可能性はまだ小さいですが、アイルランドの情景は変わりつつあります。
北アイルランドは、ブレグジットをめぐる不透明感を一因として経済は低迷しています。
また、1998年の和平合意によって発足した自治政権は、2年以上前に崩壊したままで、今後どのように進めていくのか、こちらもイギリスのブレグジットの行方に左右されそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です