2日の為替市場では、ドル買いが再燃しています。
ユーロは1.20台に乗せたものの、一気に売り戻された経緯があり、節目水準の到達した達成感やECB理事のユーロ高けん制発言に反応しました。
また、昨日のISMといった強い米指標がドルの買い戻しにつながったとの見方もありました。
ポンドドルもロンドン序盤には1.33台前半へと一段安になりました。
英国の欧州連合(EU)離脱への移行において英国、欧州とも譲歩の姿勢を見せておらず通商協議が暗礁に乗り上げており、合意ない離脱への懸念が強まっています。
バルニエEU首席交渉官によると、ブレグジット協議が10月までに終了する必要があるが、「英国の姿勢は変わらず」で失望したとしています。
ただ、欧州も方針を変える意向はない模様。
総じてドル買い優勢であることに加えて、菅官房長官が正式に総裁選出馬を表明、アベノミクスや日銀との関係を継承し、前に進めるとしたことが円売りを誘った面もあり、ドルの買い戻しの流れとなっています。