綱引き相場

7日の為替市場では、ドル円はNY時間にかけて伸び悩む展開が見られていて、107円台半ばで推移しています。
ロンドン時間には株式市場が利益確定売りに押されたこともあり、リスク回避のドル買いからドル円も107円台後半に上昇する場面も見られました。

ドル円は107円台が居心地の良い水準となっている模様。
米国での感染第2波への警戒感が強まっていると同時に、きょうは豪州のメルボルンで6週間の都市封鎖を実施すると発表されました。
ただ、市場はいまのところ、以前のような全面的な都市封鎖まではないと楽観的に見ています。

景気回復への期待と感染第2波への懸念の間で日替わり相場になっている印象ですが、きょうは楽観的な見方が一服しています。
米雇用統計やISM指数など直近発表になっている経済指標は予想を上回る内容が多く、回復への兆しを示しています。
一方で感染第2波への警戒感が強まりつつある中、好調な経済指標が持続できるのかといった疑問も同時に台頭しているようです。

ドル円は相変わらず膠着相場となっていますが、ドルと円が材料に対して同方向に動いていることから膠着してる半面、感染第2波と景気回復の行方を見極めたい部分もあるのかもしれません。