月末ポジション調整

30日のNY為替市場、ドル円はNY時間に入って下げ渋る動きが優勢となり、104.40円付近まで戻しました。
東京、ロンドンと103円台に値を落としていたものの、NY時間に入って買い戻しが強まり、ロンドンフィキシングにかけて買いがさらに強まり、フィキシングを過ぎてもその流れは続いています。

ドル売りが一服している面もあるのですが、クロス円を含めて円安が出ている模様です。
今日の米株は大幅安となっており、円安を誘発するような雰囲気ではないが、月末ということでポジション調整が活発に出ているものと思われます。

今月は米株式市場でダウ平均が最高値を更新するなど、ワクチン開発やバイデン次期政権への期待で市場は来年の景気に対して非常に楽観的です。
その雰囲気の中で11月相場は株高・ドル安が強まりましたが、月末に来てそのポジションの調整が出ているものと思われます。

足元は感染拡大が続いており、米感染研のファウチ所長は、「米国はパンデミックの厳しい時期に向かっている。移動への勧告が必要になるだろう」と述べました。
また、カリフォルニア州ロサンゼルス郡は感染が急増したため、再度、外出禁止令を課しており、目先の米景気への影響は警戒されそうです。

ドル円は21日線が104.40円付近に来ており、その水準に顔合わせしています。
ただ、21日線を突破して上値を目指す雰囲気まではなく、そこからの上値抵抗は強そうな雰囲気です。