上昇する株価と第二波への警戒

17日の為替市場では日米の株価の上昇でドル円が上昇するも、コロナ感染第2波への警戒感からドルが売られるといった展開で、強弱の材料が綱引き状態といったところです。

トランプ政権が1兆ドル(約107兆円)のインフラ投資を計画しているというニュースが好感され、このニュースで株価は上げ幅を拡大しました。
昨日のNY市場でも、好調な経済データを手掛かりに米国株は大幅に上昇し、これで3日続伸との結果です。

パウエルFRB議長は上院銀行委での証言で2500万人の失業者を復職させる必要があり、容易ではなく長い道のりになると警告しました。
回復が軌道にのるまでゼロ金利を維持し、追加緩和も辞さない構えを繰り返し、現状のバランスシートの規模は懸念しておらず、現在のところバランスシートの縮小は考えていないとの見方を示しました。
さらに、利上げを考えることも考えていないと繰り返し、当面低金利を維持することを再確認した形です。
追加緩和の手段として市場の憶測が強まりつつあるイールドカーブコントロールの導入に関しても判断は全くしておらず、検証の初期段階に過ぎないと述べている。また、マイナス金利は、「米国にとり魅力がない」との判断でほぼ決定済みとし、可能性をほぼ排除しています。

ブレグジットまでの期限

交渉期間延長はしない方針のイギリスですが、そろそろ期限が迫ってきました。
6月19日にはEUサミットがあり、その後6月29日に追加交渉が行われます。
7月に第五弾交渉、8月に第六弾交渉が行われますが、8月の第六弾の交渉がEU、イギリスにとって重要期限になりそうではあります。
その後10月15.16日に開催されるEUサミットを経て12月末にEU離脱となりますが、コロナの問題もありなかなか交渉が進んでいるようにはみれないのが現状です。