週明けドル円は下落トレンド
米国での感染第2波が収束を見せず、米追加経済対策で与野党の協議も依然として難航しています。
さらに直近の指標は早期回復期待を後退させる内容も見受けられ始めており、ドル円を支えていた楽観ムードもきょうは一服しているようです。
東京時間に日本の4-6月期のGDP速報値が発表され、前期比年率換算で27.8%急減しました。
パンデミックで巣ごもりを余儀なくされる中で、GDPの半分余りを占める個人消費が前期比で8.2%急減しており、全体を圧迫した結果となりました。
輸出も大幅に減少していて、予想通りではあったものの、今回で3四半期連続のマイナス成長となりました。
昨年10月の消費増税の影響もあり、パンデミック前から個人消費中心に成長は落ち込んでいましたが、今回はそれにさらに打撃が加わった形となりました。
しかし、市場からは楽観的な声も聞かれており、大都市圏中心に感染第2波の拡大は見られるものの、医療体制を脅かす状況までには悪化しておらず、致死率も低い事がプラスに捉えられています。
このところ、新規感染者の伸びに鈍化傾向も見られる中で、1人10万円の直接給付の効果が7-9月期以降出てくるのではとの期待もあるようです。