不透明要素の多い相場

利下げからのダウ上昇や米中貿易交渉の再開、メキシコに対する関税見送りを受け、市場では楽観的な動きが見られていましたが、トランプ大統領の二転三転する発言を見る限り、市場での不透明感は未だに多いと感じます。

11日のニューヨーク市場では、中国政府が新たに地方の投資を増やす対策を取ったことで鉄鋼業が変われました。
金属の最大消費国である中国が、地方政府が特別債で調達した資金を主要な投資計画に充てることを承認。金属が多く使われるインフラ計画に資金が流れ込むとの期待から銅が値を上げました。

米中貿易合意期待にもリスク選好の動きが優勢となっています。

ただ、FRBの利下げ観測に加え、量的緩和などを視野に入れたドル売り圧力も未だに強く、トランプ大統領は10日記者団に対して、中国の習近平主席とはG20で会談する予定だとし、一部の中国国家主席が欠席するとの憶測の払拭に務めました。
トランプ大統領は中国の習近平国家主席と会談することを確認はしたものの、協定の内容がよくなければ中国と合意することはないと警告し、結局は不安要素は完全に消し去ることは出来ず、ダウは下落に転じました。

また、トランプ大統領は11日にツイッターで、米国の政策金利が高すぎる他、量的引き締めも実施していると FRBへの非難。
また、ユーロの対ドルでの切り下げで、米国が不利になっていると主張し、これを受け、ユーロは反発しています。

一番のリスクはトランプ大統領のツイッターでの発言かもしれません。

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