本日の相場はギリシャショックならぬトルコリラ安から起こりました。
新興国だろうと経済は世界中つながっていることを再確認させられた相場です
発端はイギリスのフィナンシャルタイムがECBがトルコリラ安を懸念していると報道したことがきっかけとなりました。
EUのメガバンクなどがトルコへの貸付が多く、それがリスク資産となりその割合が多くなっていることに懸念がではじめているみたいです。
機関投資家の売りや、ストップを巻き込んで17円台にまで落ち込みました
トルコではインフレが懸念されています
トルコ統計局が3日に発表した7月の消費者物価指数では前年同月比15.9%上昇しています
トルコリラは高金利通貨で、もともとインフレ率が高いことで金利が高く、トルコ経済そのものは悪くはないのですが、輸入への依存度が高く、原油価格も上昇してきている現在、さらにインフレ率の懸念が強まってきています
通貨安や物価の上昇をトルコ中銀が利上げによって対処していたのですがエルドアン大統領が「金利を下げればインフレも低下する」という独自の持論を展開し下落が止まらなくなりました。
市場ではエルドアン大統領の経済運営力に疑問視している投資家やファンドも多く、さらに中銀の独立性を低下させるように娘婿を財務相におきました。
これにより利上げは遠のき、どんどんトルコリラが売られることに…
前回は急落の後に、トルコ中銀が緊急利上げをし、買い戻されましたが、今回はどうなるのかわからない状況です
だいいちこのエルドアン大統領、首相時代にトルコのデノミネーションを実施した人で、まあ、その後経済を立て直してその手腕で大統領に就任したのですが、大統領就任後には、バラマキ政治や、長期政権の確保や権力集中、政敵も排除したりと、独裁化しているのですけどね。。
トルコリラはさらに下落するのか、それとも持ち直すのか
今月頭のトルコリラの下落では、アメリカ政府がブランソン牧師の解放を要求したのがきっかけでした
これを言いがかりにアメリカは経済制裁を発動しトルコリラが売られました
本日もトランプ大統領は、トルコからの鉄鋼、アルミ製品の関税を2倍にするとツイッターで発言し、さらに下落
この急激なトルコリラ安を受けてFRBでの今年の9月と12月に利上げされるとの予測が70%から54%まで下落しています
ちなみにトランプ大統領は現在夏休みでゴルフ三昧、お気に入りのツイッターでつぶやくも、それを阻止する側近もいないため、のびのびとツイートする可能性があるので、いきなりトランプ砲が放たれる可能性もあるため、要注意です…
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