次の材料待ち

週明けの為替相場は、新型ウイルスへの感染拡大が引き続き懸念される中、ドル円は日経平均の一段の下げ幅縮小や米債利回りの上昇を支えに上昇しましたが、勢いは続かず下落しています。

先週の相場では、中国の春節明けの中、全体的にリスクオフムードが漂い、ドル円は108円台半ばで推移しました。
しかし、この動きは続きそうになく、製造業ISMが50.9まで回復、新型肺炎拡大を背景に「中国がフェーズ1合意に関して柔軟な姿勢を米国に求める」との報道にクドロー経済会議委員長も一定の理解を示したなどが、リスクセンチメント改善に寄与しています。
その後、アイオワ州民主党予備選ではブティジェッジ氏が台頭し、サンダースリスクが後退。また、非製造業ISMも上振れる等、更なるリスクセンチメント改善の材料を背景にドル円は一時110円乗せとなりました。
7日の米国雇用統計はNFPが225Kと、堅調な労働市場が改めて確認されましたが、FEDが金融政策報告にて新型肺炎のリスクに改めて言及したこと等もあり、相場の方向感を決定付けるものとはなりませんでした。
一方、Brexitの通商交渉は難航しており、週を通してポンドは軟調、GBPUSDは1.32台から1.29割れまで下落しました。
今週は、中国の工場稼働動向、感染者の推移等、新型肺炎の影響が徐々に明らかになる中、ドル円の上値は重い展開が予想されています。
一方で、パウエル議長の議会証言を始めとしたFED当局者発言、ニューハンプシャー州民主党予備選、米国のCPI、小売、ミシガン、中国CPI等、重要イベントが多く、一時的に振らされる展開には注意が必要となりそうです

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