東京時間、欧州は全否定

2日のマーケットは、新型コロナウイルスのパンデミック懸念に対する「リスク回避の円買い」が「日本売り=円離れ」を上回りドル円は下値を探る展開となりました。

日銀の黒田東彦総裁は談話を発表

日銀の黒田総裁は2日の午後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融市場の混乱を抑えるため、金融市場調節や資産買い入れの実施により、潤沢な資金供給などで機動的に対応する方針を打ち出しました。
週末に発表された中国の製造業と非製造業のPMIは記録的な低水準となり、市場には先行きの世界経済を不安視するムードが広がっていたが、談話を受け日経平均株価はプラスに転じました。
また、中国政府への政策期待も、リスク選好的な円売りを支援。ドル・円は値ごろ感による国内勢の買戻しも強まり、東京時間では108円台を回復。
しかし、その後のヨーロッパ時間では、米長期金利が下落、欧州株価も冴えない所から再びリスク回避の円買いへとつながりました。

FRBのパウエル議長も28日に緊急声明を発表。経済を支援するために手段を用いて適切に対応するとの方針を表明しています。

今週金融政策会合が予定されている豪州中銀、カナダ中銀が緊急利下げに踏み切る可能性も否定できません。
ゴールドマンサックスなど、一部金融機関は連邦準備制度理事会(FRB)も今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイントの利下げに踏み切ると予想しており、予断を許さない経済状況となっています。

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