本日発表されたアメリカの4月〜6月の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率換算で4.1%増で、1〜3月期の2.2%から大幅に加速し、約4年ぶりの高い成長率となりました。
ただこの結果はすでに織り込み済みで、トランプ大統領がまた発表前に数値が良いなどと語ったため、市場は強い結果を期待していただけに失望感が広がり、売りに転じました。
成長率の裏側には、雇用拡大と大型減税で可処分所得が増え、自動車など耐久消費財の消費が拡大、衣料など日耐久消費財やヘルスケアなどのサービス部門も増加しました。
法人税率の引き下げでは、企業業績が改善し、設備投資も大きく伸びました。エネルギー観戦投資の回復も後押しし、貿易面でも輸出が9.3%増と4年半ぶりの高い伸びとなりました。
輸出の増加の背景には貿易戦争前の駆け込み需要が大きく影響しており、一時的なものである可能性が高いため、次回以降もこのペースを持続できるかどうかといえば、疑問に残る結果になりそうです。
米主要企業の決算が相次いで発表されています。
不調な決算の結果を受け、昨日はフェイスブック、本日はツイッターの株が10%以上下落しています。
他にも、貿易戦争が重しとなり、大手自動車メーカーが鉄鋼とアルミニウムへの追加関税に伴い、原材料費が高騰していることを大きな理由に売上高予測を引き下げています。
逆にアマゾンなど好決算を受け、株価が上昇している企業もあり、決算が出揃ってきている今、結果により株価の乱高下が為替にも影響を及ぼしているため、こちらの決算スケジュールもチェックしおいた方がいいかもしれません。
来週にはAppleの決算など、まだまだ主要企業の決算は続くので特に主要な企業などの決算には注意してください。
コメントを残す