材料出尽くし停滞気味の市場

相場は上がったら下がるのが流れですがここ数日は株価も上がったり下がったりを繰り返して方向性がなく、為替の動きも安定しない状況が続いています。 特に大きなニュースがないときの為替は株価の変動、アメリカの長期金利に左右されるのですがその株も金利も安定しない状況でどっちに抜けるか狭いレンジ幅を行ったり来たりしています。

アメリカの指標発表で動かず

本日はADP全国雇用者数とISM非製造業景況指数の発表がありましたがどちらも予想値より若干悪かったのですが
特に市場は反応しませんでした。
この指標は今週末控えてる米雇用統計の結果に影響するとされていますが、市場の関心は関税問題や株価に向いている感じですね。

一応気になるニュース

情報源: 日銀ETF買い、相場
波乱の3月は過去最高額-年度は6兆円超え – Bloomberg

下がったら買うという日銀の方針、どこかスイスショック前のスイス銀行の動きに似てる気がします。 スイスショックとは2015年1月15日に発生したスイス中銀の永続的な対ユーロ介入の突然のギブアップ宣言による、スイスフランの暴騰でした。
この1月15日までスイス中銀は、「対ユーロで1.2を割り込むような下落があれば永続的に介入を行う」と市場で宣言しており「1.2000」に近づいたところで、常に言葉通り介入を行ってきました。
ところが、1月15日に「資金的に介入のコストを国として負担できる状況を超えた為、永続介入を止めることにした。」とスイス中銀が突然発表したのです。
そしてスイスフランの大暴落につながり、たった40分間でユーロスイスは41%暴落することとなり、ユーロドルもドル円も大きな影響を受けることになったのです。

日銀的にはいきなり介入中止を宣言することはないとは思いますが、スイスショックのように支え続けるのに限界は来ると思います。 そのときどのような形で、現在持っている株を市場に流すか、一歩間違えれば株や為替を巻き込んでの暴落になりかねないので怖いところです。。

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