6日のニューヨーク外為市場では米国経済の成長期待が引き続きドル買いに繋がりました。
民間の雇用者数を示す1月のADP雇用統計が予想を上回ったため米国労働省がワシントンで7日に発表する1月雇用統計の強い結果を期待する動きが継続中です。
市場エコノミストは平均予想で、失業率が3.5%と50年来の低水準を維持し、非農業部門雇用者数は前月比+16万人と、11月の+14.5万人から伸び小幅拡大すると見ています。
米中第1段階貿易協定の合意成立に伴い、中国は750億ドル米国製品を対象の関税率を半分に引き下げると発表。製造業の回復に繋がると歓迎されています。
ムニューシン米財務長官はFOXビジネスニュースとのインタビューで、現在のところ新型肺炎による影響は見られないとしているが、新型肺炎感染の動向を監視していく方針を表明。2020年の国内総生産(GDP)の成長は3%に達しない見込みで、ボーイングの受注低迷や新型肺炎感染が景気に与える影響が重しになると指摘しました。
昨日にドル円上昇のきっかけとなった新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発に対する思惑。臨床試験には時間がかかると思われ、過大な期待感は持たないようにしたほうがいいかもしれません。
また、他にも上値の重石となりそうなのは、米国債償還・利払いに伴う本邦機関投資家による本国還流(レパトリエーション、円買い・ドル売り)があります。
償還・利払いは今月15日前後ですが、金額見込みは把握できるため、最近の傾向として月前半に為替予約を取ることも多いようなので注意が必要です。
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