ECB理事会でのドラギ総裁の発言

ECBは13日の理事会で、主要政策金利を据え置くと同時に、景気の下支えを目的とした2兆5000億ドル規模の量的緩和を終了させることも正式に決定しました。
ドラギ総裁は理事会後に、過去4年間、量的緩和が時として景気回復の唯一のけん引役だったことは間違いなく、量的緩和がいかにして金融状況を変えたかを示す数字は数多くある、利上げの時期については検討していないが、ガイダンスを見れば、統計や経済状況次第であると認識している、市場の金利見通しは経済状況全般に関する市場の味方であることに留意する必要があると発言。 
保有債券の償還資金の再投資については、はじめての利上げが実施された後も長く継続するとの方針を示しました。
四半期ごとに発表する経済予測について、年後半に予想以上に景気が減速したことを受け、成長率予想を引き下げインフレ率予想を調整したとも述べています。

ECBは金利の低水準を維持する考え

ECBは、金利は少なくとも来年夏にかけて現在の記録的な低水準を維持し、債権償還資金の斎藤氏に引き続き期間をもうけない方針を示しました。
理事会は、資産買い入れプログラムのもとで買い入れた債権について、主要金利引き上げ開始後の長期間償還資金を再投資し続けるとしました。
これまでは債権買い入れ終了後、長期間再投資を続けるとしており、文言が修正された形です。

発言や見通しはどれも下向きで、成長率も下方修正からユーロが対ドルに対して下落の原因となりました。
本日は、スイス中銀もノルウェー中銀でも政策金利発表がありましたが、どこも景気は良くないらしく先行きが下方修正されています。

イギリス議会ではメイ首相の信任

イギリスの与党保守党は昨晩行った信任投票の結果、メイ首相の続投をきめました。
メイ首相の辞任とういう最悪の事体は免れたものの、依然として議会の反発は根強く、今回の信任が、離脱交渉にとってプラスになるかというと、すんなり行かないんじゃないのかというのが現実です。
BBCニュースによると、メイ首相は投票に先立つ演説で「次の選挙の時に、党首としては選挙戦に望まない」と述べ、次期総選挙の前に首相を辞任する意向をしめしました。
今の下院議員の任期は2022年まです

EUは離脱案の修正には応じず

EU側は、イギリスを助けたいのは明らかだと発言しつつも、離脱案の修正に繋がるような再交渉は否定しています。
英国側は離脱協議案に盛り込まれたアイルランド国境をめぐる対立についての修正を求める方針ですが、EU側との合意は不透明です。
離脱合意まであと半年もない現在、経済に悪影響を及ぼしかねない合意なき離脱を回避する見通しは未だに見通しが立っていないのが現状です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です