アメリカの経済対策が好感

10日の為替市場のドル円は、トランプ米政権による経済対策、給与税減税と新型コロナウイルスで打撃を受けた産業への大規模な救済措置に注目する展開となっています。

9日のダウ平均は、米国での新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への警戒感や原油価格急落を受けた逆オイルショック、シェール業界の破綻懸念を受けて過去最大の下げ幅を記録しました。
本日のダウ先物は、本日発表されたアメリカの経済対策への期待感から1000ドル超上昇しています。

リスクシナリオは、3日の米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げと同様に、市場の動揺を緩和出来なかった場合となりそうです。
ドル円は、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和観測から上値を抑えられる形となりそうです。
ドル円の売り要因は、本邦機関投資家などの3月期末決算の向けたレパトリや外債投資のヘッジ売り、世界的株安を受けたリスク回避の円買いなどが挙げられます。

ドル円の買い要因は、米系ヘッジファンド勢の四半期末に向けたNY株下落の損失を相殺するための日本株売り(円売り)、新型コロナウイルスを受けた日本経済のリセッション(景気後退)入りや東京オリンピック中止懸念による円離れ、などが挙げられます。
先物市場ではオリンピック中止を織り込み始めており、下落の一因ともなっています

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