ポンド急騰、合意間近か

イギリスのEU離脱交渉担当者は新たな離脱計画をEU側に提出し、フランス政府は真剣な提案を英国から受け取ったと評価。英国とEUの双方は15日中の合意を目指して交渉を続けています。

EU当局者によると、双方は離脱合意の草案取りまとめに近づいており、この日の終わりまでに事態が打開されるとの楽観が生まれています。
まとまらない場合は交渉継続となり、離脱期限である月末を前に緊急サミット開催への圧力がEU首脳らにかかることになります。

バルニエEU首席交渉官は、15日午前にルクセンブルクで記者団に対し、合意は困難で率直に言って難しさを増しているが、週内に合意がまとまる可能性は依然あると発言し、17日午後にブリュッセルで始まるEU首脳会議の前に、英国以外のEU加盟27カ国が合意内容を精査する時間を確保するには15日の終わりまでに結論を出さなければならないと語っていました。

ジョンソン英首相も15日夜までに合意を成立させたいみたいで、合意がまとまれば同首相は19日に議会に提出します。
ただ、今月末に予定されている離脱期限の再延期申請を回避して離脱を実現できるかは、北アイルランドの政党、民主統一党(DUP)の指示を取り付け、議会で承認を得られるかにかかっています。
今のところDUPは、これ以上ジョンソン首相がEU側に譲歩するようなら支持はしないとのことで、今週末までどうなるか結果が読みにくい状況のため、今週のトレードは要警戒で、フラッシュニュースによる急な上昇や下降がいつ起こるかわからないことを念頭に進めていくようにしていきたいです。

メイ前首相の時もEUの合意は何度も取り付けてましたが、英議会の方が可決に至ることがありませんでした。今回の草案もメイ前首相が提出した草案をベースとなっていますが果たしてDUPが承認するかどうか注目されるところです。

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