イギリスポンドは2年ぶりの安値
ジョンソン英首相はEU離脱について、EU側が再交渉しなければ10月31日に合意なしに離脱すると改めて発言しポンドは下落。英国債利回りの低下も重なり、2年4ヶ月ぶりの安値となりました。
EU側は再交渉には応じない姿勢で、9月中にEUとの合意ができずに終われば、メイ首相を支持していた超党派の残留支持議員が交渉期間延長を出してくると考えられます。
英議会では合意なき離脱反対派が多数のため、ジョンション首相は議会休会してでも合意なき離脱を行うかもしれません。
新政権となり、合意なき離脱が現実味を帯びてきた現在、ポンドは底値にあってもファンダメンタル的な動きが無い限りなかなか買いにくい状況が続いています。
ドルは好調
米国経済の強い成長を背景に、ドル買いの流れとなっています。
7月のFOMCでは、FRBが保険的な利下げを実施します。
市場では今後この流れが続いていくとは考えていない市場関係者がほとんどですが、トランプ大統領は欧州、中国への輸出を見据え、FRBに大幅な利下げを実施するよう圧力をかけています。
クロドー国家経済会議委員長は先週、米政府はいかなる介入も為替介入も認めないとしていましたが、トランプ大統領は、29日記者団に、ドルに関して何かする可能性は除外しないとして、介入の可能性を示唆しています。
今週は月末が近ずく中の相場で、ロンドンフィックスの動きや、米中貿易交渉、FOMCと注目されるイベントが多いため、急な値動きには注意が必要になりそうです。
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