4月相場

次の年号も決まり、4月に入っての相場ですが、ドルの動きは米中貿易協議や、今週末の米雇用統計を控え、様子見ムードではあります。
そんな中、相変わらずイギリスのEU離脱に関するニュースが、世界経済の上昇の重しとなっています。

イギリスの代替案を巡る混乱

イギリス議会は1日に、メイ首相の離脱協定案に代わる4つの案を採決にかけいましたがすべて否定され、離脱への方向性は迷走しています。
フランス中央銀行のビルロワドガロー総裁はインタビューで、合意なき離脱のリスクが高まっていることを市場は織り込む必要があると指摘し、その上でECBには必要に応じて英国の銀行にユーロを融資する用意があり、イギリス中央銀行にも英ポンドを融資する用意があると述べています。
他にも、EUのバルニエ首席交渉官は講演で、合意なき離脱の可能性は高まっているが、まだ回避することは可能だと述べ、今月12日に期限を迎える英国の離脱をさらに先延ばしにするには強固な理由が必要だと指摘し、イギリス側に明確な方針を提示するよう迫っています。
その上で長期の延長について政治的、経済的な不確実性を伴い、EUにとって大きなリスクだと強調。
英国を除くEU27カ国が長期延長を承認する条件として、英国内での行き詰まり打開に道筋をつける政治的な進展が必要だと語りました。
ポンドは要人発言で動きやすく、また先も予測不可能なため、長期でのトレードは、方向性がつかめない限りは難しそうです。
EUは10日にブリュッセルで臨時の首脳会議を開き、対策を協議します。

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