カナダ中銀政策金利発表

6日の為替市場では、カナダ中銀(BOC)が市場の予想通り、政策金利を1.75%のまま据え置くことを決めたと発表しました。
ただ、その後の声明で、政策金利が中立レンジを下回ることが正当化されると判断、将来の利上げ時期について不確実性が増す中、理事会は家計支出、原油市場、世界貿易政策の動向を注視するなどと指摘し、前回までの、インフレ目標を達成するため政策金利を中央レンジまで引き上げる必要との文言を変更したことが明らかになり、中銀のハト派声明と貿易赤字の拡大を嫌気し、カナダドルは売りが加速し、対ドルに対して1月4日以来の米ドル高となりました。

7日のECB理事会で刺激策の準備公表へ

ECBは7日の理事会でユーロ圏の経済成長見通しを下方修正すると同時に、予想外の減速が景気低迷に移行しないよう、低金利融資の形で新たな刺激策を準備していることを、これまでになく明確に示す公算が高まっています。
ユーロ圏では、世界的な貿易戦争や英国のブレグジットを巡る不透明性などが景気を圧迫し、企業信頼感はマイナスに陥っており、景気後退を巡る懸念が現実化して、イタリアやドイツなどからユーロ圏全体に波及するのではないかと懸念が出ています。
ECBは昨年12月に量的緩和を終了させたほか、年内の利上げもあり得ることを示唆し、景気支援に向けた措置を打ち出せば、政策を反転させることになります。
ただ、FRBが利上げ休止、および資産縮小の停止を示すなど、世界主要中銀は政策を反転させていることからECBの政策は逆行の流れとなり、欧州経済にとってどのような効果が発揮されるのか、市場では2020年遅くまで利上げには動かないとの見方も出ており、会見の結果が気になるところです

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