ドル円は111円台後半で推移、10週ぶりの高値を更新しています
機関投資家による値ごろ感からのドル買いが散見された他、短期筋によるクロス円での円売りがドル円にも波及しました。
市場関係者も、リスクオンではなく、円売りが奏功しているので短期筋が円売りに群がってきているとの観測です。
ただ、円の売り回転が聞かなくなった際には、ドル円の下落リスクが高まる、と一本調子の円売りを懸念する声も聞かれます。
ドルを巡る新規材料がない中で、足元ではクロス円、特にポンドでの円売りが勢いづいていて、クロス円での円売りトレンドが、ドル円に一段と波及する余地もありそうだとファンド関係者も語っています。
英ポンドについては、ブレグジットを巡る不透明感を理由に、ポンドを本気で買う人はいないが、売っても利益を得られないので、あとで売るつもりで短期筋が買っていて、買い回転が効いている状況みたいです。
アメリカを巡る通商問題の見通し
米通商代表部は27日、中国からの輸入品に対する関税引き上げを追って通知するまで正式に延期する方針を発表しました。
ただ、ライトハウザー通商代表部代表は、米中の通商問題は非常に深刻で、中国が米国製品の購入を増やすだけでは不十分とした上で、両国が通商合意に至るには依然、相当な努力が必要になるとの認識を示しました。
日本との通商交渉の見通しについては、早朝に訪日したいと述べ、3月にも交渉を開始したいと意向を示しています。
TPPと日欧経済連携協定の発効で、米農家に実際の影響が出ており、急ぐ必要があると理解していると述べています。
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