先の見えないブレグジット

本日はニューヨーク市場はジョージ・ブッシュ元大統領死去に伴う国民追悼の日となるため、休場となります
現在為替の動きは欧州市場での取引が主な取引になっており、動きは限定的です。

欧州市場は方向性がわからないままです

欧州司法裁判所の法務官が前日、英国にはEU離脱の決定を一方的に撤回できる権利があるとの判断を示したことに言及したのに対して、市場関係者は、英国がEUに残留する確率が40%に高まったとの見方を示しました。
市場の思惑とは反対に、英下院のレッドサム院内総務は5日、BBCラジオに対し、議会がメイ首相の離脱協定案を否決すれば、英国は来年3月に合意のないままEUを離脱することになると語っています。
議会では首相案が否決された場合に離脱プロセスへの発言権を強めたいとする動きがみられますが、レッドサム氏は首相案が否決されれば合意なき離脱が基本姿勢になると述べています。
”政府が完全に異なる方向に方針を変えたり、合意案の承認を取り付けたりしない限り、われわれは来年3月29日にEUを合意なしに離脱することになる。したがって合意なき離脱が基本姿勢” だと語りました。

議会の方も大混乱中です 

強硬派と穏健派、どちらに転ぶかわからないブレグジット問題ですが、11日の政府ブレグジット合意を下院が否認した場合、脱退手続きに対する議会の発言権拡大を求める動議が賛成多数で可決されました。
このため、もしブレグジット合意が否決された場合、政府は21日以内に下院に次の行動計画を示さなければいけません。
この場合、反対した議員は代替案を要求すると同時に、英国経済や社会にとって大打撃となると考えられている合意なき脱退を絶対回避するよう働きかけて行くものと思われます。

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