9月相場

週が明けて本格的に9月がスタートした相場ですが、本日の日経平均は取引量少なかったみたいです。
関西は電車も止まり、経済活動がほぼ休止状態でした。電気も止まり、各地で屋根が飛んだり電柱が倒れたり、関空に至っては陸の孤島になってしまいました…

9月相場、引き続き米国の通商政策が材料に

対中制裁関税や日米新通商協議(FFR)などがドル円の主な材料になりそうです。
欧州市場では、ブレグジット問題にイタリアの予算などが注目されています。
米FOMCは今月行われる会合で、今年3回目となる利上げが確実視されています。
これらの問題に関しては引続き情報を追っていきたいです。

米国通商政策

対中制裁関税第二弾2000億ドル分に関するパブリックコメントの期限が9月6日にきます。
それ以降であれば制裁関税はいつでも発動できるようになります。トランプ大統領が何らかのメッセージを発するのか注目されるところです。
対する中国も600億ドル分の報復関税を準備しており、着地点はどこになるのか、緩和に向けての進展が期待されるところです。

国連総会がニューヨークで開かれます

9月25日から10月4日に国連総会があり、安倍首相が出席する予定です。
その前後に日米首脳会談が行われるそうです。それまでには日米新通商協議の第二回会合が開催され、日米首脳会談に向けての何らかの合意があるかもしれません。

ブレグジットの期限が迫ってきています

来年3月末の離脱に向けて、英国とEUの合意内容にEU各国の承認が必要となるため、11月中旬が交渉の事実上の期限となるようです。
8月29日にはEUのバルニエ主席交渉官が、EUは特例的な提携関係を英国に提案する用意があると発言したことで、離脱交渉に向けての合意は近いと楽観視が広がり英ポンドは一気に上昇しました。
その後バルニエ氏は楽観的になるには早いと、否定的な意見も出てきてポンドは結局、不安要素の払拭にはならず、じわじわ値を戻していきました

イタリアは財政赤字に対する懸念

ドイツとイタリアの長期金利の金利差が拡大しています。
「五つ星」と「同盟」のポピュリスト政権が選挙公約だった一律税率や、最低所得を2019年の予算に盛り込む意向だからみたいです。
また、イタリアでの高速道路の高架橋崩落を受けて、インフラ投資の拡大を視野に入れており、2019年1月の付加価値関税引き上げの見直しも検討しているみたいです。
イタリア政府は9月27日までに2019年の予算計画を策定して議会に提出する予定で、さらに、10月15日までに欧州委員会に予算案を提出する必要があります。
これとはまた別件で、ディマイオ副首相は、先に合意した難民割り当てを各国が遵守しないのであれば、EUの時期予算に反対する手続きを始めるを表明しています。今後、ユーロ圏の政治リスクが意識され、ユーロに下落圧力が加わる局面があるかもしれません。

8月は夏枯れ相場でしたが、9月からはまた、8月末買い、12月末売りと言われています。
過去の日経平均を見ても、年末に向けて株価の上昇している年が多いためです。
ただ、2008年9月15日にはリーマンショック、2011年9月6日にはスイスフランショックがあったタイミングでもあり、「秋相場には魔物が棲む」とも言われており、警戒は必要です。
今年は関税問題や自民党総裁選、アメリカの中間選挙と、大きなイベントもあり、順調に株高とはいかないかもしれません。

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