5日発表の3月米雇用統計で平均時給が前月比・前年同月比共に予想を下回ったことを受け、111.58と本日の安値をつけました。
同時刻発表の非農業部門雇用者数は予想より強い内容だったため、米長期金利の上昇と共に本日の高値となる111.82まで反発しましたが、112円にかけて連なっている売りのオーダーに叩かれるかたちで、上昇を阻まれると、米長期金利が上昇幅を知事めたこともあって、111.6台まで押し戻されています。
FRBが利上げを再開するためにはインフレが上向く必要があり、そのためには賃金圧力が高まる必要があるのですが、そのような現象は現在のところ確認されてないみたいです。
全体的に、堅調な結果となり、雇用者数の増加が上向いたことで景気後退懸念は和らぐ見通しで、今回の雇用統計を受け、FRBが今後利下げをするという予想には歯止めがかかると思われます。
ただ、賃金の伸びが弱かったことで、昨年12月の利上げが今回の利上げサイクルの中では最後のものとなる公算が大きくなったとの見方もされているようです。
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