米市場は休暇ムード

27日の為替市場では、昨日の米感謝祭による休場に続き、本日も米債券・株式・商品市場は短縮取引で、休暇を取ったままの米市場参加者も多いため、為替市場も閑散な取引となりそうな感じです。

ドル円は東京時間に流れを引き継ぎ、円高傾向で動きとなりやすく、昨日安値103.91円や、本日東京タイムに下げ渋った103.90円といった目先の下値の節目を下抜けた場合に円高がさらに進むリスクが懸念されます。
今後は為替の大きな動意につながりそうなイベントは予定されておらず、動意の値幅は基本的に限られるとみられます。

気をつけたいのは、28日から交渉再開となる英・欧州連合(EU)の離脱後の協定に関する行方がリスク回避につながる展開です。
英国に譲歩する用意がないのであれば、交渉継続のために訪英する意味はほとんどないと警告していたバルニエEU首席交渉官が、とりあえず交渉地ロンドンへ向かったことは多少安心感を誘いました。
しかし、EU外交筋が、バルニエ交渉官は「英との通商合意が可能かは現時点では言えないと述べた」とも伝わっており予断を許さない状況ではあります。