27日に行われたECBドラギ総裁の会見では、マイナス金利に副作用があるとすれば、それを軽減しながら経済へのプラス効果を維持する方法について検討する必要があるかもしれないと語りました。
とはいえ、銀行の収益力の低さはマイナス金利がもたらす不可避の結果ではないと付け加えています。
ECBは2014年6月以降、中銀預金金利をマイナスとしています。
この政策が利幅を圧縮し信用供与を阻害する恐れがあるとの声が銀行の間で最近高まってきています。
一部当局者も最近数ヶ月に、マイナス金利が銀行の収益力を損なう結果、計画以上に長く続ければある時点で、景気刺激効果が経済に届かなくなることがあり得ると警告を鳴らしています。
ドラギ総裁はまた、緩和的な政策姿勢は依然として必要だとした上で、EU内の経済成長が最終的には加速することに自信を示しています。
想定より持続的な外需の悪化に直面しているが、軟調局面は必ずしも深刻な低迷の前兆ではないと論じています。
ただ、現在のデータは外需減退がまだ内需に大きく影響していないことを示唆しているが、ここ数ヶ月にリスクはまし、不透明感は高止まりしていると述べました。
このドラギ総裁の、見通しリスクは依然下向き等のハト派的な発言が伝わったことからユーロは売りが優勢になりました。
ドル円は対ユーロでのドル買いや米国債利回りの低下縮小を支えに上昇するも、その後のダウ下落が嫌気されると再び軟調になっています。
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