19日の為替市場では、先行きへの期待感からのり円安の流れは根強くあり、ドル円の下値サポートとなっています。
一方で、ドル安の期待も強く、上値も抑えられている状況です。
不透明な大統領選挙の行方
11月3日の米大統領選が日々刻々と接近する中、市場は、世論調査でリードしているバイデン候補の勝利を織り込もうとしていますが、米大統領選の勝敗に大きく左右する接戦州では互角との見方もあり、情勢はなお不透明な状況が続いています。
仮に民主党のバイデン候補が次期大統領に就任した場合、為替市場はドル安とのシナリオもあるようです。
現在、協議が難航している追加経済対策とかも、民主党は財政規模拡大を主張しています。
ホワイトハウスを取ることによって、民主党の政策立案者は、再分配と所得支援にさらに重点を置く可能性があります。
それに伴って民主党の有権者の消費者信頼感も向上し、平均的な消費性向の上昇に繋がる可能性も考えられます。
しかし、同時に財政赤字のほか、貿易赤字も拡大する可能性があることから、ドルは下落する可能性も指摘されています。
近代の民主主義政治において、政権交代後の新政権の最初の100日間はハネムーン期間と言って株価が上がりやすい状況にはなりますが、果たして今回その期間があるのかどうかも含め全てが予想でしかなく為替の動向もしばらくは不透明感が続きそうです