24日のニューヨーク市場では不調な経済指標の結果や、米大手企業の不調な決算を受けてのダウ下落からドル売りの動きが強まりましたが、半導体は全体的に好調、ナスダックは過去最高値を更新し、ドルは再び上昇しました。
ポンドは戻りの鈍い展開
ジョンソン新首相が誕生し、いつもの慣例通りなら、新政権の最初の100日間はハネムーン期間といって、この100日間は新政権に対する批判や性急な評価を避ける流れとなるのですが、10月31日に英国はEUを離脱すると宣言し、合意なき離脱への警戒感からポンドの上値は抑えられました。
政局不安は払拭されたものの、今後の展開にも不安が残る形となり、なかなかご祝儀相場とはいかないようです。
トルコの中銀は利下げへ
トルコのエルドアン大統領は、7月上旬に、チェティンカヤ中銀総裁を更迭し、後任にウイサル副総裁を据えました。
理由はエルドアン大統領の利下げ要求を拒み続けたことで、今回新任の総裁は、政策金利の利下げを示唆し、エルドアン大統領も年末までに目標の金利水準とすると、利下げ姿勢を明らかにしました。
トルコを巡る環境的にも以前より利下げに踏み切りやすくなっており、消費者物価上昇率も3ポイント改善、ロシアから購入したミサイルも、対米関係に与える影響はそれほど大きくないと市場では受け止められており、リラの対ドル相場は安定しています。
今後は、どのくらいの下げ幅となるのか、みずほ銀行のアナリストは、適正な下げ幅を2%程度と推測していますが、エルドアン大統領はそれをさらに超えた下げ幅を見込んでおり、世界経済に与える影響がどのくらいになるのか注目されそうです。
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