FOMC政策金利の据え置きを決定

FOMCは政策金利の誘導目標レンジを据え置くことを決定

経済が足元の状況を乗り切り、最大雇用と物価安定の目標達成に向け軌道に乗ったと自信をもてるようになるまで、この目標レンジを維持すると予測しています。

金融政策のスタンスを調整する今後の時期と規模を判断するにあたって、FOMCは雇用の最大化と物価上昇率2%という目標との比較で経済情勢の実績と見通しを評価していく見通しです。
労働市場の状況に関する指標や、インフレ圧力・インフレ予想の指標、金融動向や国際情勢を含めた幅広い情報を考慮して判断していきます。

家計と企業の信用の流れを支えるために、FRBは今後数カ月、少なくとも現状のペースで国債、住宅および商業不動産ローン担保証券の保有を増やす予定、そうすることで、円滑な市場機能を維持し、より広範な金融情勢への金融政策の効果的な波及を促進していくと見られます。
加えて、公開市場デスクは、大規模なオーバーナイトおよびターム物のレポ操作の提供を続けるようです。

パウエル議長の発言は以下の通りとなります

・できる限りの手段を活用することを約束し続ける

・この数カ月、経済再開で経済活動は持ち直し

・企業の設備投資はまだ回復せず

・4~6月のGDPは過去最悪になりそう

・雇用は5~6月に増加

・失業は低賃金労働者、女性、ヒスパニックで特に深刻

・コロナは6月半ばから急拡大。ウイルス封じ込めは新たな局面に

・この数週間、感染防止のための策が経済に影響を与え始めている。消費支出は6月下旬以降減少

・幅広い活動を再開しても問題がないと思えるまで完全な経済回復は望めない

・金融政策の枠組み見直しの議論を再開。近い将来審議をまとめる

・中銀間のドルスワップを延長。導入後、ドル市場は正常化したが必要とされるなら利用できるよう保つ

・経済再開しても、レストラン、バー、ホテルなどで解雇された人の多くは復職が難しく、支援が必要だ

・資産購入で米国債、MBSの市場機能は回復。世界の金融市場の絶対的な基盤で、うまく機能することが不可欠

・コロナの流行後、店舗や銀行の閉鎖で硬貨の流通が停止。造幣局と協力し対応

・事実上無制限といえるクレジットや流動性支援の制度を通じて経済を支えることができる。プログラムの中身やフォワード・ガイダンス(将来の指針)も調整できる

・需要の大きなショックを受けており、しばらくディスインフレ(物価上昇の鈍化)圧力と闘うことになる

その中で「破綻企業に米FRBは融資しない」との発言の後にNYダウは急落しています。