ECB政策金利決定会合

欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利や1.35兆ユーロ規模のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の据え置きを決定
ラガルドECB総裁は域内の経済が4月で底入れした兆候が見られるとしながらも見通しで不透明感が強く、見通しが下向きだと言及しました。
必要とあれば全手段を修正する用意があるとし、さらに、17日に会談を控えている欧州連合(EU)首脳に対し、欧州復興基金を速やかに承認する必要があると要請しています。
ユーロは復興基金の行方が明確化するまで乱高下する可能性があり警戒が必要となっています。
ラガルド総裁は「基金は承認されると期待している」と述べ、この発言もユーロの上げを後押しした面もあったようです。

ユーロドルはロンドン時間には利益確定売りの動きも出て1.13ドル台に伸び悩む動きも見せていましたが、NY時間に入ってドル売りが優勢となっていることから、再び1.14ドル台に上昇しました。
ただユーロ復興基金の行方や、エバンス・シカゴ連銀総裁「下半期経済はプラス成長を予想」との発言などからユーロドルは乱高下していて、再びドルが買い戻される場面も出てきています。