緊急事態宣言の解除

26日の東京時間では、株式相場は大幅に続伸。
緊急事態宣言の解除決定による経済活動再開や経済対策への期待が広がりました。
原油高や米株先物高も追い風となり、自動車や機械など輸出関連、陸運や空運、サービスなどの内需関連など東証33業種すべて上昇しています。
日経平均株価の終値は2万1000円を超え、3月5日以来の高値を付けました。

米中間の新型コロナをめぐる問題

24日時点での新型コロナウイルスの感染者数は、世界で531万人を超え、米国では162万人となり、米国での死者数も9万7000人と、10万人に迫る勢いです。
今後米中間の賠償問題にも発展していくものと見られますが、市場では思ったほどリスク回避の流れは強まって来ません。
その理由の一つに、米株式市場が景気の急激な悪化を示す経済指標が多く発表される中でも、堅調に推移していることが挙げられると考えます。
FRBによる積極的かつ大量の資金供給が、株価の安定を支えている構図です。
ただ、それでも米中関係がさらに悪化するようだと、リスク回避の円買いが急速に進む可能性は残っていると思われます。
株式市場では再び「株を持たないリスク」といった声も出始めており、楽観論が広がって来ました。
市場では第二波・第三波の影響を織り込んでおらず、今後そのような兆候が出てきた時再び株価のボラティリティと共に為替にも影響が出てくる可能性が否定できません
今の段階でも常に警戒はしておいた方が良さそうです。

各国の状況についてロイターのまとめたページがあるのでチェックしてみてください