安定しないヨーロッパの情勢

本日の相場、イタリアが五つ星運動は連立樹立のためにユーロ懐疑派のパオロ・サポナ氏の財務相指名取りやめることを提案との報道により、ユーロ買いが再燃しました。

イタリアでは金融市場も混乱し、イタリア国債も売られ、金利も上昇しています。

大統領と議会は意見の相違でもめています

マッタレッラ大統領が自らの主張に近いコッタレッリ氏を首相に指名したことで、五つ星と同盟は「強権的だ」と反発を強めています
大統領は中道左派出身で、イタリアの大統領は任期が7年と長く、上下両院議員などの間接投票で選ばれます。首相の任命権や議会の解散権が憲法で保障され、権限はけっこう大きいです。ただ、閣僚候補を拒否する権利は明文化されてはいません。
このため、五つ星は「選挙に勝利したのに政権に入れない。民主主義の危機だ」と批判。
大統領の弾劾(だんがい)を定めた憲法90条を持ち出し、大統領の告発を検討すべきだと主張しています。

五つ星はポピュリズムの政党なので大統領とはあわないみたいですね。
このイタリアでの政権混乱がユーロに及ぼす影響は大きく、スペインの政治的混乱もあり、ヨーロッパ情勢は懸念されています。
ただ、ニューヨーク市場ではイタリアの政局混迷に対する市場の反応は行き過ぎとの見方が広がっており、またここでも綱引き状態です。

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