リスク回避の動きへ

24日の為替市場では、米経済指標が底堅い内容が予想され、景気拡大基調を好感して米国株式は底堅い動きを見せています。
決算でもインテルやアメリカンエキスプレスが好決算で、ダウを押し上げる動きも見られました。
ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は金利引き上げについて引き続き慎重姿勢を堅持するとみられ、中長期的な利上げ観測は台頭せず、リスク選好的なドル買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられています。

来週は、12月新築住宅販売件数、12月耐久財受注、1月消費者信頼感指数、10-12月期国内総生産などの主要経済指標の発表がありますが、まずまず良好な内容になると予想されています。
特に住宅関連指標は堅調さが目立つみたいで、ニューヨーク株式市場も住宅セクターを中心に関連銘柄に買いが入っており、株価指数を押し上げているもようでもあります。
また、ハイテク産業などの好業績も株高をけん引しています。

懸念材料としては、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、米中通商協議における第1段階の合意署名後のリスクオンムードを縮小させています。
目先的にリスク回避的なドル、円、スイスフランの買いは継続する可能性があり、この影響でクロス円取引では円買いが強まる場面も見られそうです。
また、1ドル=110円台には輸出企業や一部投資家のドル売り注文が残されているみたいで、この水準には短期筋のドル売り興味も確認されており、対円でドルの上昇はある程度抑制されそうです。

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