ポンドはEU離脱懸念からの下落

ポンドドルは、通商合意なきEU離脱懸念が高まっていることで続落しています。

ジョンソン英政権は、本日「EU離脱協定」を一部無効にする修正法案を提出する見込みとなっており、昨日8日から明日10日まで開催されている英国と欧州連合(EU)の通商交渉第8ラウンドを決裂させかねないことで要警戒となりそうです。
今年1月に署名された「EU離脱協定」に関して、これまで7回の通商交渉が行われてきましたが、協議は難航して膠着状態に陥っています。
そこへ、ジョンソン英政権が修正法案を提示した場合、EUは「英国が離脱合意の修正を試みれば通商協定はそもそも実現しない」と警告しており、通商交渉は決裂し、英国は通商合意なきEU離脱となる可能性が高まることになりそうです。

英国政府による修正法案の内容次第では、ロンドンで通商協議中のバルニエ欧州連合(EU)首席交渉官が、明日までの協議予定を中断して、交渉決裂となるリスクシナリオに要警戒となります。