イースター・マンデー

本日は、欧州主要市場がイースターマンデーで市場参加者が限られ、動意につながりそうな特段のイベントも乏しく、ドル円は米株価動向など他市場の動きをにらみつつ、各国休場明けの動意に向けた水準調整に終始しそうです。

原油は減産で合意

OPECプラスは12日、5─6月に日量970万バレルの減産を行うことで最終合意しました。
新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた原油価格を支えるため、世界の原油供給の約10%に当たる過去最大の減産を実施する模様です。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は電話会議で記者団に対し、OPECプラス以外のG20加盟国が約370万バレルの減産を約束したと指摘。また国際エネルギー機関(IEA)によると、今後数カ月での備蓄積み増しは2億バレルに達するとみられます。
これでサウジアラビアとロシアは価格競争を終了。原油価格は下げ止まったものの、市場でのサプライスはなく、小幅な上昇にとどまっています。

OPECプラスは6月に次回会合を開催する予定です

今週も先週に引き続きコロナ感染が、どこまで拡大するのかを見極める相場になろうかと思われます。
また今週は、経済指標の結果にも注目が集まります。
まず明日にはIMFの経済見通しが発表されますが、コロナの影響で世界経済はほぼ停止している状況です。
相当悪い見通しが出されることは想定内ですが、IMFが景気後退をどの時期まで見込んでいるのかもポイントになりそうです。
週末には中国の1-3月期GDPが発表になります。前期は、低下したとはいえ、「6.0%」(前年比)の成長率を維持していましたが、今回は、「マイナス6.0%」と、かなり厳しいマイナス成長が見込まれています。
今回の1-3月期のGDPは、ちょうど中国でコロナウイルスの感染が拡大したタイミングと一致。発生源とみられる武漢市を封鎖し、経済活動がほぼストップした時期と重なります。厳しい数字は予想されますが、市場ではむしろ4-6月期の内容に期待感が集まっており、予想を余程下回らない限り、為替への影響は軽微ではないかと考えられています。