FOMCでの利下げ見通しは変わらず

米労働省が11日に発表した8月の卸売物価指数は、前月比0.1%上昇と、市場予想の横ばいを上回る結果となりました。
モノの価格が低下したものの、サービス価格が上昇したことが背景にあります。
今回の結果をうけて、FOMCでの予想が変わるかというとそうでもなさそうで、来週FRBが、景気減速に対処するために追加利下げをするとの見方は変わらないようです

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミストも、”8月の卸売り物価統計はわれわれの金融政策の見通しを変えるものではなかった“とし、“米中貿易戦争に起因する見通しに対する下方リスクが存在しているため、FRBは今月のFOMCで利下げを決定するとなお予想している”と述べています。

米国は今月から、追加関税を課す中国製品の対象を広範囲におよぶ消費財に拡大しました。
製造業低迷がより広く経済に波及し、11年間続いている景気拡大に悪影響を及ぼすとの懸念があります。
経済は現在好調な労働市場に伴う底堅い個人消費が下支えしている状況です。

9月11日現在でのFOMCでの利下げ折り込み度は、50bp引き下げが4.6%、25bp引き下げが95.4%、金利据え置きは0%となっています。

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