荒い値動き、リセッション懸念後退

本日の為替市場では、特に材料が見当たらない中、ストップを巻き込みながら、106円台後半迄ドル円は急騰しました。
米財務省が、米国は新たな10%の関税によって米中首脳による合意を破ったとの懸念を示したこともあり、米中貿易摩擦への懸念を意識した売りの流れとなり、米10年債の下落もドルの上値を重くしたことから、105円台後半迄下落と、ボラティリティの大きな相場となりました。

リセッション入りの懸念は後退

15日のニューヨーク市場では、長短期金利が正常に戻ったためリセッションの懸念が後退し、本日発表された米小売売上高、米地区製造業景気指数、非農業部門労働生産性速報値、単位労働コストの数値が軒並み予想を上回りました。
労働市場の健全性が再確認され、経済成長を引き続き牽引している証拠となりましたが、依然世界経済はさえないため、9月のFOMCでの利下げは織り込まれてはいますが、大幅な利下げ観測は後退しました。

9月1日の中国への追加関税に注視

中国政府が、もし米国が9月1日に追加関税を発動したら報復措置をとると、断固とした方針を表明すると同時に、米国と歩み寄る姿勢をみせました。このため、米中貿易摩擦の深刻化懸念も緩和しましたが、香港の状況についてトランプ大統領は、貿易交渉の前に、香港情勢の人道的な解決を中国に要請した。また、貿易協定は米国の条件となるべきだと、譲歩する意向はないと強調。
この問題も簡単には解決しなさそうで、市場も続報に一喜一憂し、振り回されそうな感じもします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です