米中貿易戦争の懸念は後退へ

G20首脳会議の際に開催された米中首脳会談で、新たな関税引き上げを一時的に見送ったことで、両国関係が大きく前進したとの見識を示しました。
今後90日間、追加関税は棚上げでの合意。トランプ大統領は3日ツイッターで、中国の習近平国家主席とは非常に強い個人的な関係を持っている、世界貿易を改革でいるのは自分と中国の国家主席だけだと主張。米自動車の輸入関税引き下げ・撤廃に同意したと協調。
また、ムニューシン米財務長官も期限を先送りしたのではなく、米中首脳突破口見つけた、真の進展があったと協調しています。
このことから今回の休戦が実際の通称合意につながる可能性があると期待、本日の日経は中国関連銘柄を中心に上昇しています。

米中休戦合意もまだまだ問題は山積み

休戦合意を受け底堅い動きをしているドル円ですが、米中間ではまだ、知的財産の保護、市場参入、サイバー攻撃、南シナ海問題などをめぐる溝はいまだに解決の目処が立っておらず、90日間が休戦に止まる可能性を払拭できていないため、ドル円の上値も限定的になっています。
他にも来年1月からの米中通商協議での、日米貿易不均衡是正や、自動車関税をめぐる協議への警戒感もドル円の上値を抑えている原因となっています。

今週5日はジョージ・ブッシュ元大統領の死去を受け、ニューヨーク市場は休場となります。
FRBパウエル議長の議会証言も延期となることが発表され、日程については改めて設定するみたいです。
政府機関も5日は閉鎖するみたいなので、5日のニューヨークは市場参加者が少ないことが予想されます。

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