目先のドル高は継続へ

8日発表されたFOMC声明文の内容はほぼ強気な内容となりました。
経済活動は力強いペースで伸び、労働市場と家計支出は力強い伸びを続けたと指摘。
整備投資の伸びは若干鈍化しているものの、失業率は低下し、インフレもFRBが目標とする2%近辺で安定しているとし、経済の強さを改めて感じさせるような内容になりました。

背景には、米中間選挙で、ねじれ議会となったことで、財政政策の積み増しの懸念が後退し、景気見通しに対する不安が解消された安心感も一つにはあると思います。
これだけ力強いとの景気判断だと12月のFOMCでの利上げはほぼ確定かもしれません。

114円台からさらに上昇するには力不足感も

中国の習近平国家主席は8日、中国は米国との問題について対話を通じて解決することを望んでいるが、発展の道筋に関する中国の選択やその利益を、米国は尊重する必要があるとの見解を示しました。
市場では米中の通商協議の先行きについて楽観的見方が広がりつつあり、ドル買いの追い風となっています。
しかし、結果を見てみない限りは、米中の対話が進展や、合意に結びつくかどうかは不透明であり、両国ともに譲れないところももちろんあると思います。
現在は、米中間選挙が終わり不安材料が一つ取り払われたことで、ドルは上昇しています。
他にも米中通商協議に対する楽観的な見方に加えて、ユーロの弱さもありますが、現在は113円台での下値の値固めができておらず、114円台から一気に上昇するには、他にも何かしらの外的要因が必要かもしれません。

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