溝が深まる波乱のG7開幕

主要7カ国首脳会議(G7サミット)が8から9日にカナダのシャルルボワで開催されています
会議の前から問題になっていた通商問題、米国保護主義の問題、イラン核合意離脱などアメリカに対する風当たりは厳しいものとなり、トランプ大統領は閉幕前に席を立つと発表。会議の共同声明を出すのが難しくなりました。

トランプ大統領はお気に入りのツイッターで「G7参加国との不公正な貿易を正すことを楽しみにしている」などとツイートを乱発し、G7首脳は会議前から険悪な雰囲気を漂わせています。
西側諸国は中国などと異なり、いままで自由貿易体制とその国際ルールを重んじてきました。それだけにアメリカの今回の輸入制限に関して全く受け入れられないと批判しています。
そしてアメリカもクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ大統領は世界貿易の改革者。関税発動はその手段だ」と主張
「国際機関が米国の政策を止めることはできない」とも述べて、米産業を保護する関税措置の撤回をトランプ政権が検討するそぶりは全くない感じです。

トランプ政権は11月の中間選挙を前に米労働者にアピールする保護貿易策を強調し、鉄鋼・アルミだけでなく、最大の輸入品目である自動車にまで輸入制限を課そうと動いています。
欧州連合(EU)やカナダなどは7月に報復関税を発動すると表明しており、G7サミットは西側諸国が「貿易戦争」を回避できるか最後のチャンスです。

アメリカ国内では未だに株に強気です。

米朝首脳会談も特に興味なく、G7はトランプ大統領支持で保護主義推進、FOMCでも利上げでもそんなに影響ないと思っていると思います。
ドル円は上昇トレンドとはいえ、111円を目指した動きで110円台に停滞。いまはその110円に乗せる事も難しくなってきています。

今週ボラティリティが少なかった分、来週は相場が動く材料も多く一気に動く可能性もあるため、注意が必要です

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