次回のFOMCでの利下げ焦点に

3日の外国為替市場では、9月の米ISM非製造業指数が52.6と、予想の55.0を下回ったことから、ダウ平均が一時330ドルを超える下落となり、投資家がリスク回避を強め、円買い・ドル売りが優勢となりました。
その後、ダウ平均がプラス圏を回復すると、ドル円にもショートカバーが入り、上昇しています。

注目されるのはFRBの今後の利下げについて

米シカゴ連銀総裁は3日、FRBが実施した直近の2回の利下げは適切だったとの考えを示し、必要に応じて一段の調整を行う用意があると述べました。
エバンズ総裁はこのほか、”FRBは十分な独立性を確保しているとの考えも表明し、批判を受けるが、われわれは雇用と物価を巡る責務の達成に注力する“と述べています。
前回のFOMCでは、年末までに追加緩和を見込む会合参加者は会合の時点では過半数に達しておらず、19年末までにさらに1回の追加利下げを見込むメンバーは17人のうち7人にとどまっていました。
景気減速を未然に防ぐ異例の予防的利下げでしたが、あまり良いとはいえない指標の結果が続き、今後さらなる利下げを行うのかどうか、注目されます。

織り込まれていない合意なき離脱

ECBのデギンドス副総裁は3日、英国が条件などで合意しないままEUを離脱した場合のマイナス影響が、市場で完全に織り込まれていない可能性があるとの考えを示しました。
デギンドス副総裁は金融関連のイベントで、“現在見られている先行き不透明性の影響は過小評価されている可能性があり、無秩序な離脱となった場合の影響は、市場で現在織り込まれているよりもはるかに大きくなる恐れがあると懸念している”と述べました。
10月末期限で本当に合意の上離脱できるのかどうか、延期になるか合意なき離脱となるのか、全く先行きの見えない問題のため、今後どのような展開となるのか警戒が必要となりそうです。

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