年末に向けて波乱の相場

2018年も終わりに近づいている12月の第3週目のマーケットですが、18〜19日のFOMCで今年4回目の利上げが決定され、株価は一段と下落しました。
19年の利上げについてもパウエル議長からはハト派的な内容で、市場もこのまま低調な先物が続けば19年度の利上げに影響があるのではないのかという懸念が広がっています。

トランプ大統領、パウエル議長の解任を検討

トランプ大統領は、今週の利上げと、数ヶ月に渡る株価低迷を受けて、パウエルFRB議長の解任を話し合ったとブルームバーグのニュースが流れました。
もし、トランプ大統領がパウエル議長を本当に解任してしまえば、株価の暴落の可能性が一段と高くなります。
トランプ大統領の側近は、大統領が実際に行動に起こすことは確信を持てておらず、大統領のひとしきりの怒りが年末年始の休暇中に収まることを期待していると、関係者が語っています。
側近の一部は、パウエル議長解任は多大な損害をもたらす行為だと大統領に警告し、頭を冷やすよう嘆願しているみたいです。
ダウは今週だけでー1600ドル下落しており、FOMCのパウエル議長会見中にもー700ドル下落しています。
リーマンショック以来もっとも下落した一週間です。
年末のアノマリー、株価が上昇しやすいと言われ、過去6年連続年末高でしたが、今年はどうも違うようで、このまま下落へと転じてしまえば上昇トレンドを維持してきたダウ平均株価もトレンドの転換となるかもしれません。

予算の都合がつかず政府閉鎖へ

そのトランプ大統領ですが、メキシコの壁建設予算50億ドルを盛り込んだつなぎ予算案を21日に可決できず、与野党の競技が決裂、米政府は22日に部分的に閉鎖されました。
予算執行直前まで、議会側とペンス副大統領らホワイトハウス幹部が協議しましたが、民主・共和両党とトランプ大統領が受け入れ可能な妥協点は見出せず、議会は解散となりました。
今年だけで3回目の政府閉鎖で、入国審査や沿岸警備など政府職員は一時的に無給で勤務を続けざるを得ない他、40万人近くの人が一時休職し、国立公園も閉鎖する可能性があります。
トランプ大統領は21日に、野党民主党が壁の予算で譲歩しない場合は政府閉鎖が長い間続くだろうととツイッターでつぶやいています。

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