主要通貨上値重い

週明けの為替市場、主要通貨は材料待ちでの上値が重い状況が続いています。
米国では11月6日の中間選挙を控えて、トランプ大統領は対外姿勢を貫きそうです。
NAFTAの交渉や、トルコの牧師拘束問題での進展はあるのかどうか、利上げの観測はさらに高まるか、ヨーロッパでは、イタリアの再建問題や、ブレグジットの交渉など、山積みの問題をどう解決していくか注目していきたいところです。

中間選挙まではトランプ大統領のパフォーマンスが止まらないかも

11月6日の投開票の中間選挙にむけて、トランプ政権は日本や中国、EUなど主要貿易国に対して強硬姿勢を貫くことで有権者にアピールしていくと思われます。
本日もトランプ大統領はホワイトハウスでスピーチし、カナダとメキシコとの間で合意に達したNAFTAに代わる「米国・メキシコ・カナダ協定」が米国の製造業や農業、ハイテク、金融サービスなど幅広い分野で雇用を生み出すエンジンとなるとの考えを示しました。
こうした措置が多くの何十万もの米国の雇用を支えると強調、さらに多くの雇用を創出するとし、そうした職が質の高い仕事だと述べました。
また、最も近代的で、時代に合い、かつバランスのとれた貿易協定と評価し、11月末までに署名する考えを表明しています。

世論調査では民主党が優位

最近の世論調査では、中間選挙で民主党が下院で過半数の議席を獲得する可能性が高く、上院でも同様の事態となる可能性が出てきたようです。
民主党が上院と下院のいずれか、または両院で主導権を握れば、政権と議会を別々の党が支配する「分断された政府」となり、政治のこう着が予想されます。
「分断された政府」はトランプ大統領の暴走に歯止めがかかりやすくなる一方で、消費者や企業の心理にマイナスの影響を与える可能性もあり、市場がどのように反応するか、注目するところです。

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