リスクオフの円買いへ

本日のニューヨーク市場、ISM製造業景気指数は予想値を下回り59.3と低下しました。
発表後、為替、株ともに特にこれといった動きはなく無風だったのですが、一転ダウ平均が500ドル超下落。トランプ大統領がまたお気に入りのツイッターで「アマゾンとの取引で郵便公社は富を失っている」と批判したamazonの株価が下落しこれを受けたハイテク株全般に売りが入ったみたいです。米中の貿易摩擦への懸念も再燃、投資家心理の悪化も一因と見られます。

中国も2日に米国からの輸入製品に最大25%の追加関税を課しました。これにより、米中貿易摩擦の激化が警戒され、運用リスクを避ける目的の売りが広がった面もあります。
中国での売り上げが多い機械のキャタピラー、工業用品のスリーエム、航空機のボーイングなどが大幅安となり相場下落の要因となっているみたいです。

先週末金曜日、一気に107円まで吹き上がりましたが、先週もブログで書いたようにファンダメンタルを伴わない上昇のためやはり105円代まで戻ってきましたね。
何一つ問題は解決していないし、地政学的なリスクは相場の一時的なトレンドにはなり得ますが、中長期的に見てのトレンドになるには弱い材料だったりします。
先週末の107円タッチでロスカットされた投資家さんも多いと思います。
久々に大規模なストップ狩りが行われたんじゃないのかなって思いました。。

ストップ狩りとは

ヘッジファンドなどの巨額の資金を動かしている投機筋が利益を上げようとしてストップロス注文を狩りに行く手法です。
直近のレジスタントラインやサポートライン、もしくは106円、107円といったキリ番の数字、こういったあたりには多くの投資家が売り注文や買い注文を出しています。
私たちが使っているテクニカルもそれで、みんなが仕掛けているところに同じように売りや買いを仕掛けておきます。
ただこの付近、授業でも習ったと思うのですが、抜けたら損切りなどやはりキリ番に逆指し値注文を入れている人が多いと思います。
投機筋はそこを狙ってさらに逆指値引っ掛けて売りや、買いを加速させます。
そうやってパニック的な売りや買い注文で相場が上げきったり下げきったりしたところで売ったり買い戻したりする手法がストップ狩りです。
大量の資金がないとできない手法で、そこまで上げる要素や下げる要素が見当たらない時にこのような動きが起こると、まずストップ狩りを疑います。
今回もこれじゃないのかなってトレーダーさんは考えてると思いますよ

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