ポンドは激しく上下、ドルは売り

17日の為替市場ではブレグジットの先行きと弱い米国経済指標が為替の動きの材料となっています。
米商務省が発表した9月の住宅着工件数は、12年ぶりの高水準となった8月から急減、予想の132万戸も下回りました。
同時刻に労務省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比4000件増の21.4万件で予想の21.5万件を下回りました。
失業保険継続自受給者は167.9万人、前回168.9万人から減少。米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は5.6と9月の12.0から予想以上に低下し、6月来の低水準となりました。
その後、FRBが発表した9月設備稼働率は77.5%と8月の77.9%から予想以上に低下。米9月鉱工業生産は前月比-0.4%と、8月+0.8%から再びマイナスに落ち込み4月以来で最低の伸びとなっています。
新規失業保険申請件数の上昇はまだ始まっていませんが、減少していた失業件数は停滞し、これが上昇に転じてきたら景気後退の一つの目安となりそうです。

イギリスとEUは離脱協定案修正で合意

英国とEUは17日、ブレグジット協定案を修正する事で合意しました。
ここまではメイ首相もEUとの合意を取り付けていましたが、問題は議会の承認が得られなかった事です。
今回も英最大野党の労働党が離脱の是非を問う再度の国民投票を呼びかける動きが報じられたり、DUP党が未だに反対の姿勢を崩してなかったりと問題はまだまだ山積みです
ジョンソン首相もこれ以上の譲歩が出来ない域に達しているようで、さらに譲歩してしまうと、今度は国民が納得いかないような内容になりかねない様子です。
ここまで粘っているDUP党が簡単に譲歩するとは思えず、先行き不透明ですが週末には結論が出るので、ポンドの荒い動きはまだまだ続きそうです

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